wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

カスペルスキー マルチプラットフォームセキュリティ 2016 Windows版をインストールした直後

カスペルスキー マルチプラットフォームセキュリティ 2016(以下KMS2016)のWindows版を入れた後、FirefoxGoogleにつなごうとすると以下のような画面が。

要は「変な証明書使ってるからつながせないよ」という意味。
KAV2015とかは探すと対処法出てくるんだけど、KMS2016(のWindows版)はなぜか出てこない。

なんでこうなるのか?〜MITMやってる結果で解決方法もあるんだけど、どうも中途半端

KMS2016は最初からそうなんだけど、最近のカスペルスキー社のセキュリティソフトウェアは、SSL接続の中を確認するために、MITMをかけている。
そのために必要な証明書なんかは用意されているんだけど(KMS2016の機能を使ってインストール可能)、後付けで入れたブラウザだからなのか、それとも別の理由からか、Firefoxが使う証明書には、カスペルスキー社による証明書は入らない。

解決法?〜証明書をエクスポートして(手順1)、証明書をインポートする(手順2)

エクスポートしてインポートする、ただそれだけで解決するんだけど、インポート先に少しだけ注意しなきゃいけない。

  • KMS2016の機能を使ってインストールされたルート証明書を、Windowsの証明書管理ツール*1を使ってエクスポートする

証明書管理ツールを使って、信頼されたルート証明書の一覧を見ると、KMS2016の機能でインストールされた証明書が見えるので、選択して右クリックして、「すべてのタスク」→「エクスポート」を選び、証明書をファイルに書き出せばよい。

  • Firefoxの使う証明書として、さきほどエクスポートした証明書をインポートする

順序はFirefoxを起動後、設定パネルみたいなのを開いて「オプション」→「詳細」→「証明書を表示」と行けば、証明書一覧を別ウィンドウで表示するようになる。
その画面を見ると、「インポート」は可能なので、さきほどエクスポートした証明書(なんとか.cerというファイルに保存されていると思う)を選択して証明書をインポートする。インポート時に何を信頼するか?というのも聞かれるので、Webのみ信頼とする。インポート後は、Firefoxをいっぺん終了させて再起動することをお忘れなく。



*1:使い方はこちら

なんでこんな問題が?〜証明書の管理が分かれてるし〜

この問題は、Chromeでは起きず、Internet ExplorerMicrosoft Edgeでも(当然だが)起きない。これは、問題が起きないブラウザは、Windowsの証明書ストアを使うようにしているためと考えられる*1。しかし、(理由はよくわからないけど)Firefoxは自前で証明書マネージャを持っており、そちらを使用しているためだ。
理由はともかくこうなっていることを把握しておけば、とりあえず次からは対処可能だろう…と思いつつ。

*1:ほかの理由があったら教えてほしい…