wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

建築とITシステム開発、似てるようで違う

おそらく気づいてる人も多いとは思うのだが、ITシステムの開発を建築になぞらえる人は多くても、その間には大きな相違がある。
一番の違いは、「法律で規格化された何かがない」という点だろう。
建築については、法律でさまざまな規格が決まっており、さらにそれが数値化/定量化されている。そして、きちんとした知識に基づいて、業務独占を行える資格というものも存在する。
一方ITシステムについては、各社で品質の基準は持っていても、それを行政が担保する、というスキームがない。当然、どんな資格がないとITシステムを作ってはならないとするような縛りもない。
何もかも行政に任せる、というのとは違うが、建築と同じようにITシステム開発を語るのであれば、材料、工程、成果物、評価指標、その他いろいろをまず建築と同じスキームで実行してみるというところから始めないといけないのではないか。オープンソース云々という以前に、そういうところからやらんといけないのではないかなぁ…。
つぅか、IPAのSECって、そのあたりを期待されてるような気もするのだけどね。