wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

自分の主張を論文にまとめるということ

言いたいこと:論文誌に掲載された論文を数本「精読」して、論文の構造/構成を理解しろ

「論文を書く」ということは、「自分の主張を世に出す」ことに他なりません*1

こういうと、「とにかく『新しい』ということを主張すればいいのか」となるわけですが、主張の仕方にもスタイルがあります。どんなスタイルがいいのか?というのは諸説ありますが、一番手っ取り早いのは「すでに論文誌に掲載されている」論文を読むことです。もちろん、査読者もいろんなタイプの方がいらっしゃいますから、1本読んで解った気にならず、数本読むべきです。出来れば分野が異なるものを(例:UI絡みのもの1本、NW絡みのもの1本、プログラミング絡みのもの1本、とか)。

こういうことをやっていくと、だんだん「あ、こういう構造/構成にするんだな」ということがわかってくろかと思います。個人的には、この構造/構成を理解出来るか否かで、論文採録の成否が関わってくるとも思っています*2

もちろん、単純に読むだけではなく「なぜそういう構造にしているのか」というのを意識しながら読んで欲しいのですが、最初は単に「読み物」として読むでもかまいません。論文を読む「癖」をつけて、「いつもと違う深い読み方」をたまにする、というのでもいいかと思います。

*1:とオレなんかは考えてたりします

*2:要は、論文としての体裁をなしているかどうか?ということ。成果や主張がどんな画期的/すばらしいものであっても、それがどう画期的/すばらしいのかを主張できないと、ダメ出し(=不採録判定)されます