wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

事例に学ぶインシデントレスポンスを読んで

  1. 遅くまで残業しても、帰ることができる足を確保する(「時間切れなので続きは家で」への対策)
  2. 残業代をしっかり支払う(「どうせ残業代が出ないのなら家で」への対策)
  3. 作業量を調節し、特定個人に依存しないようにする
  4. そもそも無理があるスケジュールにせず、いろいろ重なって無理が出てきたら増員や延期などで対応する
  5. アクセス制御するソフトウエアなどを使って、ファイルなどを容易に持ち出せないようにする
  6. 家や外出先で、少なくとも重要なファイルを取り扱う仕事をしてはいけない、というルールにする

ソフトウェアやシステムを扱う会社にあてはめての話を下に(汗)。
この6つのうち、1〜4は、プロジェクト管理にかかわる話も多いですね。
そもそも残業ありきでプロジェクトの工数を見積もること自体、あってはならないことです(理想的には)。
作業量の調節は、要員のスキルレベルに依存する部分なので難しいですが、プロジェクトマネージャの腕の見せどころともいえます。
ただ、最後の「増員/延期」については、プロジェクト管理やソフトウェア工学の観点から行くと、必ずしもよい効果は生み出しません。
見積もりがまっとうであれば、増員/延期は発生することが無いものの、悲しいかなかなりの高確率でこうなることはありませんorz。
もともとのリソースが少なすぎる場合は増員というのはありえますが、増やしすぎると間接的な作業(情報伝達やメンバ間の調整作業など)の工数が増大し、かえって効率を悪くするというのはよく知られている話です。

現場の要員は、追い詰められるととんでもない行動に出ることもあります。
プロジェクトマネージャは、現場の要員がそういう行動に出ることがないように配慮し、必要な工数や時間の確保、そしてどうしてもムリな場合にはスコープの変更も考えてやる必要があるかなぁ、と。

プロジェクトマネージャが、プロジェクトの要員が適切な状態で働けるように配慮することで、情報漏洩のリスクを低減することができるように(オレなんかは)思ってたりします。