wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

「運用上」紙を撤廃した場合のリスク〜電気が使えない場合の対応をどう考えるか〜

紙はリスクであるといったが、紙がない場合にもまた別種のリスクを抱えることになる。
それは「非常時の運用」である。
非常時の復旧〜たとえば、電力が使えなくなった場合の復旧手段〜について考えよう。
復旧手段は、すべてPCやサーバ上に存在する。
このようなケースにおいて、上記3つの運用のいずれかが現実のものになった場合…

  • 電源の復旧をしないと、マシン類が使えない
  • でも、復旧手段はマシンの中にある

という状態になる。
復旧対象の中に復旧手段が閉じ込められてる、という感じだ。

いわゆる緊急時対応の一環になるが、こういう場合に備えて紙を用意しておくのは、「管理されている」という前提において問題がないといえる。この場合の「管理されている」は、盗難などのリスクに備えるという意味も含む。
というか、ここで出てくるリスクは「とらざるを得ないリスク」(リスクテイクやむなし)という状況である。ただ、リスクテイクするのであれば、かかるリスクは低減するための管理(金庫に入れる/警備員がいるビルの中に入れる/入退室管理を行っている部屋の中に入れる/金庫に入れておく/etc...)は必要。それだけの話。