wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

炎上プロジェクトあるある:「遅延しそうだから人数を投入」は、たいていの場合傷口を広げる

Day2の期間3年のうち10ヶ月が試験だったとして、多分この期間は短縮はできない。
おそらくは各工程を最適化し、かつ各工程で発生しうるリスクも織り込んだ結果だろうからだ。

システム統合の「正攻法」という書籍の目次には、「成否のポイントは開始前にあった」とあるが、これは(開始前に完全な最適化はムリにしても)それまでの経験から「これくらいかかるはず」という目論見があってのことだろう。でないと(期間はともかく)費用的にはGoが出るレベルのものではない。

Day2の場合は成功裏に終わったが、もし何らかの理由で「期間短縮」という話が出たり、前工程のロスを後工程で吸収するために「期間短縮」という話が出た場合には、話は大幅に変わったはず。

一般的なプロジェクトにおいて、「要員を追加投入」という話が出てくるが、これはよほどのことが無い限りはすべきでない、というのがオレの考え。「単純作業だけしてればよい」というわけではないので、新たに集められた要員の考え方などにはどうしても差異がある。というか、集めるだけでなんとかなり、かつ呼集できるレベルの人は、最初の時点で集められていると考えるのが自然である。