wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

論文書きのスタイルチェンジ〜締切ありきではなく、まず自分で納得できる論文を

情報セキュリティ大学院大学の博士後期課程に入学してから4年以上が経過して、「ヤバい!論文誌掲載の実績が、が、が…」というので、あえて立てた方針が以下のとおりでした。

  • 自分の納得いく内容の論文を仕上げる
  • 論文仕上げのメドが立った時点で、一番近い締切の論文誌に投稿する

これまでの自分の投稿スタイルを振り返ると、「締切ありき」で焦って投稿して不採録、というパターンでした。なので、時間が(あまり)ないのはわかってはいたのですが、だからこそ焦らずに論文を仕上げ、「これなら今度こそ大丈夫」という状態にしたかったのです。

論文に求められる要素の1つである「新規性」については、情報系の分野ではほぼチキンレースとも言えるくらいの速度で発見・実証・発表がされています。しかし、自分にはチキンレースというか発表までの速度競争は向かない、とも思えました。なので、自分自身のスタイルである

  • ニッチに走る
  • 道のないところに走る

というのを実践してます。
論文のテーマやメインとするところは、(多分)行けるだろうという予感はありました。というのも、それまでの査読コメントを熟読する限りは「テーマや結論が既知のもの」という内容は皆無だったからです*1。今になってそこを否定されたら、そのテーマでの論文投稿はあきらめる(=学位をあきらめる)しかない、というところまで来てたわけです。

*1:って、そんなことを正面きっていえるかどうかもわからんですが