再発防止委員会の構成
専門家アドバイザーが少し偏り気味でないかい?と思ってたり。
実は結論が少々偏ってたりするなぁ(間違ってるわけではないけど、方向性が偏ってるという意味)…と思っていたのだけど、再発防止委員会の構成を見て納得。
オレが期待している「過去のセキュリティ・キャンプの応募用紙を見ることの効能」
過去の応募用紙を見ることで、当然ですが「何を問うてきたか」を見ることはできます。
でも、それに対して自分が答えられないということは、少なくともその応募用紙と格闘して参加した人と比べると、前提知識ややる気、熱意(興味といってもいいかもしれないです)の面で劣る部分がある、ということに等しいです。
セキュリティに限りませんが、何らかの強烈な興味を抱いている人は、その後爆発的な成長を遂げる可能性が高まります。
単なる興味が強烈な興味にクラスチェンジするトリガは、オレにもよくわかりませんが、育成なり発掘なりする際には、何らかの分野に目を向けて取り組んでもらうことが大事というのはなんとなくわかっています。
ある人が応募用紙を見て「自分にとって未知の領域がある」&「これに興味をもって取り組んだ人がいる」事実と「その興味を講師陣に認めてもらえた人がいる」という事実、そして「自分にはまだ理解できるだけの力がない」というのをわかった時点で、どのようなアクションを取るか?てのは大きく2つ3つ考えられます。
- 無理と思ってスルーする
- なんとかして問題を解くようにがんばる
- わからないことに対する興味を抱く
多分、最初が一番多くて、次がわりとありがちなパターンですが、最後の「(自分が)わからないことに対して興味を抱く」というように行ってくれればいいのかなと考えてます。
参加するために頑張るんじゃなくって、興味を持ったことを突き詰めて調べて試してまとめて、ということをひたすらやっていたら、キャンプの参加をするに足るようになっていた、というのが、(あくまでオレの私見ではありますが)理想かなと考えてたりします。
セキュリティ・キャンプの応募用紙が問うこと
セキュリティ・キャンプの応募用紙は、「やる気や熱意、興味の見える化」をするためのものであり、全部正答すれば参加できるというものではありません。
セキュリティ・キャンプの応募で一番困ったことの1つ
個人的には、「やる気はあります」とだけ書かれていて、こちらからの設問にほとんど答えていない応募が一番困りました。
これは、「やる気」を見るための応募用紙に単に「やる気はある」と書かれても、どこでそれを測ればいいのかわかりようがないためです。
久々にセキュリティ・キャンプのこと〜「これまでの応募用紙を見る」
セキュリティ・キャンプに興味がある人に対して、「これまでの応募用紙を見てみたら?」という返事をすることが多いのですが、真意が曲がって伝わっていないか心配なので、すこし補っておくことに。
実践CSIRT 現場で使えるセキュリティ事故対応を読んでみた(3)〜まとめ
ネガティブなことも書いたが、どちらかというと「買ったはいいけど期待外れ」というのを防ぎたいと思ったので、オレなりに著者陣の主張を読み解いたまでのことである。
で…本書で述べている内容は掛け値なしに貴重なものであり、これまであちこちで局所的/散発的に公開されてたり、暗黙知になっていたものを、パワーをかけてまとめ、世に送り出してくれたことに拍手を贈りたい。
内容自体は(実地で対応したことある人ならばわかると思うが)非常に具体的かつ平易に書かれているので、インシデント対応を行う役割についたんだけど、それどうやるの?的な人がいたら、その人にまず読ませてみるというのがよいだろう。
そして、この書籍を参考に演習を組み立ててみるなどのことも、かなり有用だ。
いずれにしても、(読まないより読んだほうがいいけど)読んだだけではなく、その内容を(実地というよりは)訓練を通じて実施できるようにしておき、いざ本番となったらある程度動けるようにしておくと、よりよいのではないか?と考える。