wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

普及しないプロジェクトマネジメント(というかモダンPM)

なぜプロジェクトマネジメントは普及しないのかという記事を読んで…。
理解できない人の大半は、「PMBOKなどを理解すればプロジェクトを成功に導ける?んなわけないだろ」という「猜疑心」に基づいたPMBOKの評価を行ってるんではないかなぁ、と。

上記の仮定(というか仮説というか)が正しいならば、これについては、半分は正しいが半分正しくないというのが正直な所感。
PMBOKはあくまで「ガイドライン」であって、自分のおかれている状況に合わせて実行計画や実践を考えていくのが必須。記事の中には「とっくにやっている」というような意見が散見されるが、そりゃ当然の話である。PMBOKの中で記述されている内容は特に新しいモノではなく、すでに業態や職種によっては「日常茶飯事」というようなことばっかりなんだから。
個人的には、それらのコンポーネントに名前をつけ、他のコンポーネントとのつながりを明確にしたところにPMBOKの意義があると考えている。
畑は違うが、Javaデザインパターンも実は似たようなモンではないだろうか。Javaに造詣の深い知人や友人は、「デザインパターンを見たら、それまで無意識に実践していたことが体系立てて書いてある」という意見を聞く。GoF (Gang of Four)の功績は、これらのノウハウ(暗黙知)に対する命名を行うことによって、形式知化したこととも言える。
話戻ってPMBOK、オレ自身もいくつかプロジェクトに関与してきて思ったことは、「確かにやっていたこともあるが、見落としていたこともある」という点。こういう考え方を前提に持って、プロジェクトを遂行する(もしくは関与する)というのは、決して損にはならんと思うんですがね。