wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

政府がSLAを導入へ、ガイドラインを発表

本件に関する経済産業省のページはこっち
SLAって、オレの理解では「これまで契約*1で取り決められていたこと」だったりします(汗)。
政府系システムとかだったりすると、システム独自の調達基準とかがあったりするわけですが(官報とか調達仕様書を見ればこのあたりはわかる)、こういう形のSLAガイドラインが出てくることは意義があるなぁ、とか思います(調達基準の作成をする方も、応札する方も)。
あとは、政府によるガイドラインができたことで、民間のシステム運用とかでも参考にするところが増えるんじゃないかな?
ちなみに、これの冒頭に「契約」と書いたけど、普通の契約にあるような「あいまいさ」が極力排除されてたりしますね(相互協議の上後で対応みたいなやつ)。
たとえば、「図表1−18 サービス分類に応じたサービスレベル評価項目及び要求水準の設定(例)」では、(あたりまえといえばあたりまえですが)サービスにかかわる(主に顧客から見える)部分について、数値目標がびっしり書かれてます。

個人的に心配なのは、この表の数値が「参考」となっているにもかかわらず、一人歩きしないかということですね。

あと、単にSLAだけじゃなくて、それをどうマネージしてくか(SLM)についても言及されてるので、政府調達という次元にとどまらず、SLAとSLMをどう考えて実践していくかという時の参考資料にもなるでしょうね。

…よく見たら、これに関する研究会の委員にガートナージャパンの山野井さん*2がいらっしゃるよ(汗)。

*1:もちろん、運用管理をはじめとするサービス契約です。

*2:本業関係でいろいろお世話になってます (_ _)