wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

相変わらず過激だw

といっても、佐渡さんならばこんくらい言って当然だと思ってるところがあるので、別に驚きはしませんがw
かなりの部分、同意できる部分は多い。ただ、この話は別に、オープンソースに限った話ではない。

私はオープンソース産業で重要なのは「技術力の蓄積」だと思います。IBMRed Hatもそれを決して怠りません。彼らが米国の企業なので負けるのではなく、技術を軽視するから負けるのであり、これをアジア連携や国策的なイメージで囲い込んでもオープンソースである以上は意味はありません。

確かにそのとおりだが、オープンソース以外でもこの文脈は成立する。
技術力は、ITサービスを提供するための原動力であり、これがないことには何も作ることが出来ない*1

どうも最近、「ビジネスモデル」だの「コンピテンシ」だのという言葉だけが独り歩きしている感があって、(どこか)この業界ぎくしゃくしてるなぁ…と思っていたが、すごく根本的な、そして簡単なところで見落としがあったんだなぁ、と実感。いや、普段から自分が心がけていることが言葉に出てこなかっただけなんだけどね(笑)。

別に「ビジネスモデル」とやらを軽視するつもりはないが、実行できるだけの力(この中にはもちろん技術力も含まれる)がないところでその言葉を出しても、絵に描いた餅にすらならない。なぜならば、ある程度の技術レベルがないと、餅の焼き具合とか、最終的にどんな餅に出来るかすらも想像できないからだ。ヘンな話、最終的に磯辺巻きを作ろうとしてるのに、なぜか赤飯になってるくらいのことがまかり通っているのであるw

最終的に、「実効的なビジネスモデル」を描き出すためには、ある程度の技術力を持った人がそのプランの実行を絵に描いてやる必要がある、とオレは思う。いわゆるデスマーチは、簡単に作れもしないようなエキセントリックな餅を何もしらん輩が描いた挙句、何も事情を知らされていない技術者がそれを渡されて、「こんなんすぐにできるか!」と反論する間もなく現場に送り出されてしまう、というあたりに原因の一旦があるんじゃないか?とも思ったりする。

最近は、総合的な技術力の低下に懸念を抱いた人が増えている(それも結構力を持った人たちに)というあたりが救いか。願わくば、それがもう少し全体的に増えてくれると助かるのだけどね。

*1:もっとも、これが問題とするむきもあるのだが、それは「コモディティ化するIT」といいつつも安定した品質のものが作れないというTQC方面の話になる