MIAU設立とwakatonoの雑感
ということで(?)、MIAU設立おめでとうございます。
MIAU = Mhatta Is Aggressive, Ugh!の略(嘘)*1ということで、mhatta師の強烈さを世の中に知らしめる団体ということですかね。
…とかいうのはおいといて。
こういう団体が出来るのは好ましくもあり、この類の議論では名の知れた(そしてきちんとした議論を実施できる)面々がフロントに立っているということで、ヘンなことはやらないだろうという安心感もある。
これまでの著作物や著作権者、そして著作物を利用する者の間にあった垣根は、著作物を配布する手段の多様化・低廉化という要因もあいまって、ますます低くなっている。このことを前提に置いた活動だとは思っているが、「活動の主体となる「ユーザ」もまた著作権者であり、また著作権者になりうる。そしてその確率は、10年前とは比較にならないくらい高くなっている」という点も(いまさらという気はするけど)ことあるごとに述べていかなければならないのではないか、とオレなんかは思う。
かすかに残る懸念は、このテの団体は弱者の矛にもなるが、卑怯者の盾(隠れ蓑)にもなりうるというあたりか。このあたりは、MIAUの中の人が何らかのアクションを起こす際に気をつければよいという話にもなるか。
白田先生の講演中、
私は、ネットワークに集う皆さんや私たちが、民主主義を新しい形態で先に進めることができると信じています。現実世界の偉い人たちが言うように、ネットが「危険で」「犯罪の巣窟で」「悪意に満ちた場」であるなら、ミャウの活動は、ただちに敗北するでしょう。しかし、それは擁護すべきでないものを支えようとした愚かさの代償だと、私は覚悟します。
(MIAU設立記者発表会講演「インターネット時代の政治参加について」より引用)
というくだりがあるが、よろしくないことは、あくまで一部の人が引き起こした事象について起こっていることとも取れるし、多くの人が簡単に敷居を踏み越えてしまっているとも取れる。
最初に戻って、MIAUの活動自体は賛同できるものである。
オレ自身が抱いてる懸念が現実のものにならないように、そして白田先生が言われるような(良くない形の)代償を支払うことがないように、出来ることを(エンジニアもしくは研究者として)模索してくかぁ*2。
まー、起こったら起こったで「どうすべぇ」と考えるところでもあるんですがね。