wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

あいたたた…

もなむーる先生のエントリ(■[お仕事] 真似の仕方次第ではトドメとなる.)、ぐっさり。ごもっとも。

ただ、完全なまねになるとは思ってないし、完全なまねになってしまったら、気付いた人が外に行くようになるだけの話。

あくまで勝手な見方ではあるけど、大本の記事にあるような「自動車のような産業構造」てのはあくまで「自動車産業を取り巻くプレーヤが広域に存在する」というのとか、「成功している自動車会社(例:トヨタ)が、自社の戦略やプロジェクトをどういう観点で進めていくか」というところにあるのではないか。要は「ベストプラクティスそのもの」ではなく「ベストプラクティスを導き出した理念や考え方」が重要なのである、ということ。
コスト面もあわせていい仕事をする企業があれば、それが日本企業であろうとなかろうと関係なくともに仕事を進めていく、というところに真意があるんじゃないか?というような気がしてならない。ただ、コアとなる部分〜これは、技術面のみならず、サービス構築、プロジェクト管理、お客様との関係なども含む〜は、それこそが本質的な売りなのだから、自社で留保する、というのは含むけど(これはどんな会社でも同じなのかな)。

ひがさんのエントリ(SIerが自動車産業をまねしようとするのはいい加減やめなさい)は、危惧としてはわかるけど、自動車業界に学ぶってのは、すでに述べたとおり「あくまで経営や事業展開のベストプラクティスを参考にする」というくらいの意図でしかない、というのが僕の考え。直感的にもすべてそのまま展開できようはずがないし、ベストプラクティスの底に流れるものを掴み取ろうとするのであれば、徹底的に学んで「なんで成功したのか」を分析しなければお話にならない。

もしかしたら、ぱっと見「似たようなものになる」可能性は0ではないけど、いたるまでのプロセスを評価したら「あ、そーか」となる可能性だってあるし、フツーに考える頭を持ってれば、そうなる可能性のほうが高い。

ちなみに僕は、いわゆるIT業界については、また違った方向の話も出てくると思っている。これは「まだ成熟してない」というあたりから、「実はこれまでと違った形がIT(というかSI)業界にはフィットするんではないか」というのが考えられるから。

…まだまだ甘いのかなー>僕