wakatonoの戯れメモ

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Xen 4.0.0新機能と実行環境。

Xen Wikihttp://wiki.xensource.com/xenwiki/Xen4.0)をざっと読んでみた結果。
4.0.0とはいいつつも、こまごまとした修正や変更が多いように感じられる。
ハードウェア要件は、相変わらずささやかなもの。古いハードウェアでも普通に使えるようにというあたり、好感が持てる。
目立つ新機能は、remusのFT実装取り込みとPCIパススルーまわり、PV-USB、そしてディスクのホットリサイズか。
あとは、地道な性能改善等。
あと、コンパイラgcc-3.4以降を要求するため、古いOSではコンパイルすらできないw

  • 新機能
    • 性能向上とスケーラビリティ改善
    • VHDイメージに対応したblktap2
    • 改善されたIOMMU PCIパススルー
    • HVMがVGAカードを(パススルーで)使えるようになった
    • HVMのためのページ共有とpage-to-disc実装
    • Linuxカーネル2.6.31とか2.6.32をドメイン0として使えるようになってる。もちろん、2.6.18も使える。
    • Netchannel2のサポート
    • リブート/シャットダウンをしないでディスクのリサイズをできるようにした
    • remusによるフォルトトレラント実装の取り込み(Kemariではないらしい…)
    • 物理メモリやCPUのホットプラグサポート
    • libxenlight
    • PV-USBを用いたUSBパススルー(PVとHVMで利用可能)
    • gdbsx(ELFゲストのためのデバッガ)
    • XCPに含まれるWindows PVドライバのサポート
    • PyGrubの改善(GRUB2を用いたPVゲストや、Ext4におけるブートやbzip2、lzmaで圧縮されたカーネルのサポート)
    • その他いろいろ
  • Xen4.0の動作に必要な環境
    • IA32 with PAE、Intel64、AMD64、IA64
    • HVM使うためには、IntelVTもしくはAMD-Vが必要(HVM使わなければ必要なし)。PCIパススルー使うには、Intel VT-dやAMD IOMMUが必要。もちろん、BIOSによるサポートは必要。
    • 多くのチェックは64bit CPU上で行われてるから、64bit対応のXen 4.0ハイパーバイザをビルドしたり動作させたりしたほうがよい。ちなみにドメイン0のカーネルは、ハイパーバイザが64bitであっても32bit PAE対応のカーネルが動作する。