wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

User Mode Linuxな話(用途)

ここのところ英語でのスピーチを聞いてなかったこともあって(がートナーのセミナも結局日本語通訳の方ばっかり聞いてたし(汗))、久しぶりの英語onlyの話は正直ヘビー。
でも、自分で調べてたこともあって、結構わかる内容だったかな。
面白かったのは、実際の用途まわりの話とこれからの話か。
以下はスライドのメモ。

  • Kernel development and debugging
    • run kernel under gdb like a normal process

これはありがちな話かな。
他にはソフトウェアドライバの開発とテストに有用かな。
でも、Kernel 2.6でのUMLinuxでは、若干アーキテクチャ依存部分と非依存部分のソースコードに変更があったのに起因して、LKMが使えなくなってます。

  • Virtual hosting
    • a number of hostng companies are offering virtual hosting via UML
    • economics of virtual hosting are compelling

これは実際に使われてるし、各ユーザに(リーズナブルなコストで)リアルな環境を用意できるという点では優れてる。
ただ、性能管理や資源管理をホストOS上でなんとかできないかなぁ、と個人的に妄想。

  • network and system administration
    • practice and learning
    • prototyping and testing

ちょっと込み入ったネットワーク環境も作り出せるので、これはこれで重宝しそう。管理という点においてもネイティブなLinux環境と変わるところはないので、L2以下にこだわる人でもなければ使いでありますね。

  • Distribution development and testing
    • busybox and ( I think ) gentoo use UML as development platform
    • debug and test installation procedure and boot
    • practice with distribution before installing it on physical machine

分散開発に使われてるってことなんだろうけど、個人的にはGentooの開発で使われてる(といってた)あたりにちょっとびっくり。

  • Preconfigured environments via UML filesystem
    • ARM cross-compile environment
    • snort network sensor

これもお手軽にアプライアンスもどきを作るにはいいかな。

  • Security
    • Isolate services or users inside thir own UMLs
    • Honeypots

ハニーポットはすでに文書出てますね(探しておきます)。