wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

セキュリティ人材の育成(5)〜人材発掘・育成と出先の足並みはこれから揃えて行かないと

卵が先か鶏が先か,といういつもの議論になりかねないところを先に進めるためには,何らかの施策を決めて実行していく,という話と,出先の議論を施策実行を行う前提で進めていく必要がある,と感じている.
例えばオレが関わっているセキュリティ・キャンプとかは,セキュリティ・キャンプ実施協議会という民間企業の集まりからなる団体も開催に関わるようになったこともあって,出先の議論については意識しているというように感じているし,JNSAインターンシップ制度も,出先について強く意識した結果の施策だろうと認識している.JNSAのインターンシップ制度は,産学情報セキュリティ人材育成検討会による検討を経て実現したものであり,育成と雇用の2つを強く意識したものであると感じている.

なので,北野さんの日記にある


どれもこれも育成する側の体制やプログラム作りのみが行われていて、「育成される側」の視点に基づいた施策が欠けているという気がしています。

ってのは,育成される側だけではなく,「育成される側を受け入れる先」も含めた施策とするのが自然である.
これまでのステークホルダーは「育成する側」「育成される側」という2者しかいなかったが,さらに「育成された側を受け入れる側」というステークホルダーが増えた状態というのが今だとオレは認識している.
もちろん,それぞれのステークホルダーが数と質の両方を兼ね備えているか?といわれると,まだこれからかなぁという認識は持っているのだが,今後取組が進んでいって,さらなる課題が明らかになるとともに解決され,だんだん取組として成熟していくと信じたい*1

*1:って他人事じゃないんだけどw