wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

セキュリティ人材の育成(6)〜一方で経営者のマインドは?

あまり多くは語らないけど,「口では重要」といいつつ,それに見合うお金も出さなければ人もロクに手当しない,というようにしか見えない.
もしそうでないというのであれば,具体的な事例がほしいし,ちゃんと経営課題の1つとしてそういう部分を認識してる人が多くの企業の経営者として就いているというのでなければ,IPAの2012年の報告書にあるような「人数足りないし,いまいる人の半分以上は使えねえヤツ」という状況にはならないはず….
あと,業務を行うにあたってマネジメントは必須だし,その重要性は身にしみているつもりだが,マネジメント側に偏重しすぎてないか?というのが個人的な所感である.
いろんな会社の人と話をしていると,「マネジメントをする人はきちんと処遇されるパスがあるけど,エンジニアについてはそんなパスねえよ」というパターンがあまりにも多い.また,いろんな会社でマネジメントを行う立場の人とも(年齢的にw)話をする機会があるのだが,マネジメントに偏った人から出てくる話は「技術は買ってこれる」というようなこと.
いやまぁ,確かにそうなんだけどw,「買ってこれる」と「適切なものを買って使いこなせる」ってのは,全然違うでしょwと言いたいわけでして.
あと,適切なものを買うには,相応の技術者がお相手をしないとそういうものは出てこない,というのもポイントだったりする.ここできちんとお相手できる人をアサインできないと,変なモンをごてごて売りつけられた挙句,使いこなせないという結末に陥りかねない.
自社で使うものとかかかわるものくらいは,きちんと自社で把握せえよ,というのがオレの持論であり,ITがノンコアであるというならばまだしも,ITがコアになってる企業でIT技術を外出しにするなんていう本末転倒なことはやめたほうがいいよ,と言いたい.
何の技術やシステムを自社の売りにしているのか,てのもあるだろうけど,少なくともシステム開発をしたり運用したりとかいう会社は,それをメインにするのか業務上必要だからやっているのかにかかわらず,ちゃんと把握しときなさいよ,と言いたい.