wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2010締切は7/5(月)17時まで

ということで(?)、今年度のキャンプの応募締切が近づいてます。
セキュリティ&プログラミングキャンプ2010締切は、7/5(月)17時まで(必着)。
開催に関するあれこれは、takesakoさんのところにいろいろ書いてあるので、そちらも参考に。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2010の応募を迷ったりしてる方へ

気になるツィートがあったりしたので。具体的には以下のような感じ。


セプキャン出たいけど、やっぱり不安だー。 ついていけるかが不安。。。 #spcamp

こういう意見が出てくるということは、きっと(そう思ってるのは)ひとりだけじゃないだろう、と思ってみた。
少しだけ、オレ自身の立場でできる応募者候補への応援*1を書いてみよう。

*1:になるかどうかわからんがw

キャンプはどういう場?そしてどういう人がかつて参加した?

講師やらせていただいたり、実行委員を拝命したりという身として感じていることは、キャンプ自体は触媒というか加速装置のような存在かな、ということ。
重要なのは、「キャンプ自体が何かすごい人材を産み出したり作り出したりする」というわけではない、という点だ。
2009年度日本OSS貢献者賞、授賞式を開催という記事にも、セキュリティ&プログラミングキャンプ2009で何があったか?の様子が少し触れられているが。例えば小崎さんの講演で、以下のような話が出てたりする。


また、若手開発者の発掘/参加という意味では、夏に開催された「セキュリティ&プログラミングキャンプ 2009」の意義は大きいとも述べた。同氏はこのキャンプに講師として携わったが、参加した学生が実際にパッチを開発し、LKMLに投稿まで行った。「中学生ハッカー排出輩出*1したのは日本だけ。これは誇っていいことだと思う」(小崎氏)。

いきなり恐ろしい成果wの紹介をしている。また、奨励賞を受賞した林さんは、記事中で以下のように紹介されている。


現役の高校生でありプログラミング言語「Cyan」を開発し、Rubyの高速化も行った林拓人氏

少し調べればわかることだが、Rubyの高速化のネタは、キャンプに参加したときの成果だったりする。これはこれで恐ろしいwのだが、(中から見て思うのは)こういう人たちばかりというわけではないwということだ。
地道に研鑽を積み重ねて、成果を世の中に出す参加者もいる。例えば、かつてキャンプに参加して、その後講師になった人なんかは、そのパターンにはまった人ともいえるだろう。

成長の速度は人それぞれ。迅速に成果を出したいと思う人もいるだろうし、自分なりのペースをみきわめてじっくり取り組む人もいる。自分のまわりを見て、一念発起する人もいる。
どんなんでもいいのよ。自分で研鑽や成長を止めることをしなければ。

*1:排出しちゃいかんよw

で、結局どうなのよ?

応募締切までそんなに日がないので、あまり悩んでいる時間もないのかもしれない。
ただ、同じ悩むならば応募用紙を見て悩めと言いたい。

今年は、セキュリティコースとプログラミングコースの両方で、組別募集に踏み切っている。これは、最初から「これやりたい」を強く持っている人を募っていい感じになったプログラミングコースの流儀を、セキュリティコースでも採用した結果という認識だが、その分質問も昨年度のものと比べると様変わりしている。また、プログラミングコース側も「より踏み込んだ内容」の応募用紙になっている。
「応募しようかするまいか」と(応募用紙も読まずに)悩んでいるのであれば、とっとと自分が応募してもいいかなと思う組の応募用紙をダウンロードして読むくらいはしてみたほうがよい。

もし応募用紙を読んで悩んでいるのであれば、それは良い傾向であると思う*1
しっかり悩んでw、あなただけの答えをそこに書いて欲しい。
オレ自身が読む機会があるかどうかはわからないがw、選考する側の人たちは(こういっては失礼だが)応募者よりもあらゆる面で斜め上w行く人たちだと思ったほうがよい。その設問をした人(=選考する立場の人)が何を聞きたいのか、何を応募者に語って欲しいのか、そういうことを考えて、自分ならどうする、とか自分はこうした、とか自分はこう調べて試してこういう結果を得た、とかいう話を、設問に合致する形で書いて欲しい。願わくば、選考する側の人たちがそれを理解できる形で書いて欲しい。

もちろん、上記のようにしたからといって、通る保証はどこにもないw。
しかし、自分で考えて設問に答えるというのは、まず選考の土俵に乗るために実行すべき仕事である。
そのためにいろんな人の知恵や意見を参考にするのは悪いことではないのだが、そういう知恵を単にそのまま持ってくるだけではなく、「自分はどう考えるのか」というところまで昇華させて選考者の人たちにぶつけてほしい。

このイベント、名前こそセキュリティキャンプ200xとか、セキュリティ&プログラミングキャンプ20xxみたいな感じで、同じ名称を踏襲してはいるが、やってる内容は(少なくとも昨年と今年と比べると)だいぶ違う部分があるので、まぁこんなもんかw

*1:とかいいつつも、応募しようとしてる側にとってはたまったもんではないけどw

参加する人がキャンプですべきことは何なのか?

講義を受けたりなんだりというのはまぁ普通なのだがw、本当に期待されているのは「キャンプに参加したあと」も、自分なりキャンプで知り合った仲間なり周囲の人たちなりとのやりとりを続け、研鑽・成長を続け、いつの日か何らかの形で貢献出来る人になろう、という気概をもち、そう実践することなんだと思ったりする。

冒頭で述べた「触媒」「加速装置」ちうのは、「参加者が研鑽や成長を続けるためのネタ振り」という意味でもあり、キャンプの中で公開されるネタは、ことごとくそのネタを提供するためにある、といっても過言ではない。もちろん他の参加者の存在も、この「触媒」「加速装置」の役割を十分に果たしうる。「あいつには負けたくない」「あいつは面白そうなことやってるから、オレは別方面でおもしろいことをだしてやるw」というふうに思えるようになれば、それはある意味趣旨に沿った行動なのであるw

もちろん、キャンプ最中に成果を出せればそれはそれで素晴らしいし、そうなってくれると教える側も面白い、てのは事実。
でも、「キャンプが終わったらやりとりが途切れた」とか「キャンプが終わったら何もしなくなった」というのはやっぱり悲しいし、やりとりが続けばなんかのきっかけでまた学びの機会や成長の機会もあるだろう、と思ってたりする。
オレが講師のひとりとして期待することは、やっぱり「参加者が継続して興味ある技術分野に取り組みつづけること」であり、願わくば「自分を追い越してくれる」ことである。

結論:興味がある人は…

  • 応募用紙を読んでみようよ
  • 読んだら自分なりに試したり調べたりした答えを書いてみようよ。
  • せっかく書いたならば、実力を試す意味でも応募してみようよ

というところか。
こんなん読んで応募する人がどんだけいるのかわからないけどw、レギュレーションを満たしてるにもかかわらず迷っている人がいるのが歯がゆいので、オレなりの意見を書いてみた、ということで。