wakatonoの戯れメモ

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「日本発の標準」と政府介入?

経済産業研究所のポリシーディスカッション第9回:いくら失敗しても懲りない「日本発の標準」づくりの愚をざっと読んでみた。大筋賛同できる部分は多いが、それでもまだ疑問が残る。

  • まず1つは「日本発の規格に意味はない」という点。

別に「日本発の規格」に意味がないことはない。意味がないのは「『日本発の規格』にこだわること」ではないか。規格というのは「より」多く使われてナンボである。そこに「誰が」とか「どこで」とかいう余地はない。

  • もう1つは「政府は要素技術の開発に介入するのをやめ、選択は消費者にゆだねるべきである。」という部分。

このあたり、なんで政府が介入するのをやめるべきなのだろう。開発に際して変な制約や口出しをするな、というのであればそのとおりなのだが、「金もいらん」とか「有益な助言やヘルプもいらん」というのであれば、これは違うとなるのでは?
むしろ、「政府だから」とか「企業だから」とか「個人だから」とか「研究だから」とかいう変な垣根を取っ払うことの方が重要なのでは?