ちょっと見ない間に仮想化solutionを提供する会社の様子が様変わり
ええと…多忙にかまけて企業の様子をチェックしてなかったら、なかなか愉快なことにw
Connectix(VirtualPC)、XenSource(XenServer)、VMware(VMware)、Innotek(VirtualBox)はチェックしてたけど、まさかTransitive(QuickTransit)まで変わってるとは…
簡単に整理しておくと、
- VirtualPC(Connectix)→Microsoft
- XenServer(XenSource)→Citrix
- VMware(VMware)→EMC
- VirtualBox(Innotek)→Sun→Oracle
- QuickTransit(Transitive)→IBM
というようになってたり。
というようになってるが、
- 仮想化技術を担いでるだけでは商売にならない
- ある程度総合力や資金力があるところは、仮想化技術を持つ会社を買ってる
- それぞれの戦略にあわせた会社を買っているように見える
というところか。
MSは、Virtual PCのようなソリューションを(もともと)ほしがってたし(VMwareの買収交渉失敗してるし)、EMCはストレージより上の(ストレージを使う)基盤系ソフトウェアのところで最も有望な(投資効果の高そうな)ところを選んだというところか。
Citrixは、自分ところがやっているのが仮想化の一環の位置づけた上で、ハードウェアPlatformの仮想化をやっている(やれる)ソリューションをほしかったんだろうし、Sun(Oracle)については、xVMのためにIA系の仮想化技術がほしかったんだろうなぁ、とか妄想してる。
IBMについては…自社のHWソリューションに、IA系のCPUで動くソリューションを動作させたいんだろう*1。
IBMは、自社で作ったUNIXサーバやミニコン、汎用機など、IA以外のsolutionも持っている(むしろそっちが儲けの源泉である)。IAについても、細かいところで芸を見せてはいるものの、価格の叩き合いになるとなかなか勝てない。
となると、IA系の(他社が強い)土俵で戦うよりも、自社が強みを展開できている領域で戦うというのはごく自然な考えだ。そのためには、IAサーバは(自社で用意しているものの)競争時には少々邪魔な存在になってくる。
自社ソリューションの付加価値向上(IAでないアーキテクチャのマシンだけど、IA上で動作するソフトウェアも使えるよ、という感じ)のためにTransitive(というかQuickTransit)を買ったとするのが妥当だ。
ただ、囲い込みを嫌う企業には、このやり方は逆効果にしかならんだろう…(ワンストップになるから、楽になるといえばなるけど、コストは跳ね上がるな)。