wakatonoの戯れメモ

はてなダイアリーから引っ越してきました。

シンポジウム第二部の簡単な所感

各人、表現の規制がかかりかねない状況にあることは、立場に応じた危機感を持っていることがよくわかった…。

特に、「あいまいであることの良さ」が、だんだん失われてきている(刑法175条のあいまいさと、各種法律により輪郭が浮き出てきていることを対比している)というあたりは切実である、というのは、パネラーの(おそらくだけど)一致した意見であろう。

あと、個人的に興味深かった(前から思っていたことだけど、今回のパネラーにも(専門家の立場から)同じことを考えている人がいた)のは、

  • 臨床的には、(同人誌読んでるかしらんが)オタクカルチャーに親しんでる人は、犯罪に走った人はいない。

というあたりだろう。いないというのは言いすぎかもしれんが、巷で言われてるような「犯罪者予備軍」ってのは事実無根という感じか。

抑圧された欲求の解放先として二次元に走った上で、そこで満たされてしまうと、そこから出てこなくなるwということもあわせて指摘していたがwww

○○を見たから××をしたというのは、あくまで「当人がそういうことをする資質」を持っていて、あくまで○○を見たというのは「触発された」だけであり、本質ではない、というあたりか。

これはオレの考えだが、「○○を隔離したところで、○○と同等の(隔離されていない)刺激が与えられたら、多分そいつは××するね」という感じ。この考えをその人(精神科医の斎藤先生)は肯定してくれたことになる、というところか。

なんにしても、形式を満たすと即犯罪認定されてしまうような法律が出来てしまうと、芸術作品や、名作といわれるものですらも「わいせつ物」「ご禁制品」になってしまう危険性があるwので、そういうあたりはきちんと声を上げてかなきゃねー、というところでしょうかね。